北代省三《モビール・オブジェ(回転する面による構成)》

 戦前新居浜に創立された新居浜工業専門学校(現愛媛大学工学部)の第1期生である北代省三は、近年熱い眼差しがそそがれている戦後の前衛集団「実験工房」の中心的存在と
して高い評価を得ています。北代作品の収集は、今後当館にあっても重要な位置をしめますが、このたび収蔵の運びとなったこのモビール(動く彫刻)は、作者自身の手による再制作で、オリジナルの作品は東京国立近代美術館に所蔵されています。再制作作品とはいえ、現存するオリジナルも少ない北代作品にあって、モビールという造形に強い関心を抱いた作者の創作を跡付ける意味でも貴重な作例となっています。