橋本明治《鏡と裸婦》

 黒田清輝の《虞美人草》と同じく、この作品も初公開です。近代日本画の代表作家のひとり橋本明治が、初期に日本画の革新運動「創造美術」に属していたことは、作者の画業をふり返る上で貴重な出来事でした。その「創造美術」の第1回展に出品された作品が《鏡と裸婦》で、これまで下絵となる素描は知られていたものの、本画の存在についてはまったく知られていませんでした。そして当館は本年、この「創造美術」第1回展の出品作のみならず、第2回、第3回展に出品された未公開作品も、あわせて収蔵する機会に恵まれました。